有季定型俳句との違い

1.季語のないものは、季感語で代替する。無季も可。
2.口語でも古語でもよい。
3.古語は発音通りの表記とする。
     をり→おり
     買ふ→買う
     てふ→ちょう
4.雅語や雅語的表現を使ってもよい。
     朝まだき、小夜、歩む、購(あがな)う、誘(いざな)う、朝(あした)、水面、泡(うたかた)
     集う、慈しむ、うたげ(宴)、ゆうげ(夕餉)、しじま(静寂)、とわ(永遠)
5.文字数は、五七五を、音節数で数える。
6.字余りは、基本は上五、次いで中七。下五も語感がよければ可。
  語感がよいというのは、音節で数えた場合で、日本語6字でも音節では5字の感覚になる。
    「n」で終わる例。「桃のプリン」(6文字) - mo/mo/no/pu/rin(5音節)
    「ai」で終わる例。「明石の鯛」(6文字) - a/ka/shi/no/tai(5音節)
7.季重ねは、形式的に2つ以上あっても、中心となる季語が特定できればよい。
8.「や」と「かな」の切れ字の重複については、加藤楸邨の考えに従う。
9.「拗音」「促音」は、通常表記とし、小さな文字を使う。
10.季違いは、写真俳句では、やむを得ない場合が多い。実景重視。
  季違いの場合、主季語は、日時の季節、または感動の強い季語とする。
     傘に響く霰の音や梅の花   如風        (「霰の音」の感動が強いので、「冬」の分類とする)        あるいは(テーマの事象が冬の季節だったので、「冬」の分類とする)