象潟や雨に西施がねぶの花(2017/7/1)

(きさがたや あめにせいしが ねぶのはな) 
これは、「奥の細道」の芭蕉の句です。象潟ではありませんが、雨に濡れる合歓の花の写真で俳句写真を作りました。
陽暦8月1日、2日(旧暦6月16,17日)に、象潟に遊び、3日(旧暦6月18日)酒田に戻りました。当時の象潟の情景は
「雨朦朧として鳥海の山隠る。・・・江の縦横一里ばかり、俤松島に通ひてまた異なり。
松島は笑ふが如く、象潟はうらむがごとし。」とあります。
ねぶ:合歓の花と、傾城の美人、西施が眠るの掛詞。
「雨に煙った合歓の花の風情は、憂いに沈んで半ば目をつむったあの西施の姿を思わせる」という句意。
(参照;加藤楸邨「芭蕉全句中」)

それにしても芭蕉が見た合歓の花の色は、何色だったのでしょうか?

合歓の花
合歓の花
合歓の花
合歓の花